駐在妻、アメリカの学校で英語の勉強(滞在開始から1年半目位について)。
こんにちは。
ゆうです。
夫の転勤に帯同し、2017年よりアメリカに住んでいます。
子供がおらず、時間を持て余した私は英語を勉強中。
こちらに来てからは、アダルトスクールの無料のESL(English as a second language)、コミュニティカレッジに通いました。今回の記事では、滞在開始から1年半位までの学校での英語の勉強についてまとめてみました。
はじめに
駐在妻がアメリカで英語を勉強しようとなると、以下のような方法が考えられます。
(1)教会や図書館等の無料のカンバセーションクラス
(2)アダルトスクールの無料のESL
(3)2年制のコミュニティカレッジの有料のESL
(4)4年制大学の有料のESL
ESLとは、English as a Second Languageです。
第二外国語が英語という意味です。
地域によっては、(1)=(2)な場合もあるようです。
私の住んでいる地域では、(1)図書館で英語を教えてくれますが、カンバセーションクラスオンリーです。
私は、この(2)無料のアダルトスクールへ通った後に、(3)コミカレに現在通っています。また、(1)図書館のカンバーセーションクラスにも通い会話の練習をしています。
図書館のカンバセーションクラス
週1で図書館で行われているカンバセーションクラスに参加しています。
私のエリアでは、このカンバセーションクラスの先生はボランティアです。
先生のプロでは無い人の方が多いです。
高校生・大学生、仕事をリタイアした人など実に様々な人がボランティアをしてくれます。
すなわち、先生達が外国人の英語に慣れておらず、日本の文化など外国の文化をよく知らないということが多いです。
アダルトスクールやコミカレの先生と話す時より、発音に気を付ける、日本の文化を俯瞰して説明する、ということが必要になります。
しかも、教材などを使わないフリートークです。
このため、アメリカに来たばかりで、アメリカ人と会話することに慣れていない人には、難易度が高いかもしれません。
しかし、慣れてくるととてもよい会話の練習になります。 日本の文化を英語で説明するのは、大変。特に食べ物の説明がなかなか難しいです。
アダルトスクールの無料のESL
私の通っていたアダルトスクールの無料のESLは、コミュニティカレッジに付属しているため、設備がかなり充実していました。
施設や授業は、
・普通の授業(週3、1日3時間なので、週9時間)
・チューター制度(週5でも可、一回1~2時間程度まで)
・普通の授業とは別にカンバセーションクラス(週4、1回1時間半から2時間) ・図書室兼コンピュータルーム(パスワードをもらえば数ドルまでプリンター使用可能)
・オンラインのクラス(週に3時間)
私は、こちらで、約1年ほどお世話になりました。 まず、アダルトスクールの事務所に行き、プレースメントテストの予約をします。そして、プレースメントテストを受け、どのクラスになるか決まります。
日本で英語を仕事などで使っていた方などはこのテストが簡単なので入学できないかもしれません。 クラスのレベルは、定期的に見直されていました。
私がいたときは、1~6までクラスが分かれており、私は、上から2番目のクラスからスタートしました。
・上から2番目のクラスは、日本の高校で習う文法などを勉強
・1番上のクラスは、5パラグラフのEssayの書き方など日本では勉強できない内容でした。
最近の授業らしく、Ted Talkを聞いたり、PCを使ってプレゼンテーションなども行いましたね。
宿題もニュースを読んできて、パラグラフでまとめたり、Essayを書いてくるなどがありました。
初めの半年
プレースメントテストのスコアとしては、1番上のクラスレベルだったのですが、初めて授業を取る人は、全員2番目のクラスからスタートというルールでした。
私の場合、テストのスコアだけで見ると1番上のクラスにすぐに上がれたのですが、2番目のクラスに居座り!
これにより、初めの半年は高校のGrammarを徹底的に復習。
アメリカに引っ越す前に中学レベルの英語を復習しておいたので、レベルはちょうどよかったです。
これにより、3回位高校のGrammarを復習できたため、コミカレに入学後も文法ミスを劇的に減らすことができました。
以前は、Readingだけなら高校英語の内容もOKでしたが、SpeakingやWritingの際に高校英語の文法が出てこなくなることが多かったです。
また、入学前に知っておいた方がよかったのは、文法の英語表現です。
最近の日本の学生は英語の授業を英語で習うようですが、30代中盤の私の学生時代は、英語の授業はもちろん日本で行われていましたので、文法の英語表現にはなじみが薄かったです。
後半の半年
そして、後半の半年は、1番上のクラスに上がりました。
エッセイの書き方、アメリカの中学生レベルの本を読みディスカッションなどかなり充実していました。
こちらの学校は一度入学すると、早々追い出されなかったのが良かったのです。私が入学する直前までは、こちらの学校もスコアがオーバーすると直ちに卒業させていたそうですが、点数を偽る人が増加したため、追い出しを辞めたそうです。 このため、私は、入学不可の点数になった後もしばらく通うことができました。 また、私が入学時にエッセイを勉強できる一番上のクラスが設立されるなど、いろんな意味でラッキーが重なりました。
おかげさまで、こちらのアダルトスクールに入学できなかった生徒よりもコミカレの英語のクラスで上になることができましたよ!!
その他
チューター
チュータは、週1~2回ほど1回2時間取得していました。 初めの頃は、個別授業でとても勉強になったのですが、だんだん勉強する教材が簡単に感じるようになり物足りなくなっていきました。
カンバセーションクラス
カンバセーションクラスは、とても熱心に取得していました。 このクラスは、レベル分けされていないので、いろいろな友達と知り合うことができました。 病気の名前、面接の仕方、英語の歌、アメリカの政治、世界の文化、アメリカの歴史、環境問題などなどこのクラスを取得することで、いろいろな分野の英語を勉強することができました。
オンラインのクラス
オンラインのクラスは、カンバセーションクラスと同様に、いろいろな分野の勉強ができました。 リサイクルの仕方、アメリカの政治、アメリカの歴史、子供の学校の休ませ方、英語の本などなど盛沢山。
全体的に
オンラインのクラスと、カンバセーションのクラスを積極的に使用したことで、単語量がかなり増えたように思います。
普通の授業だけでは、ここまで幅広く勉強することはできなかったように思います。これらの単語は、コミカレに入学した後も大変役に立ちました。 今振り返ると、この初めの一年間は、しっかり勉強できたと思います
・ 普通の授業週9時間
・カンバセーションクラス週7.5時間
・チューター週2.5時間
・オンラインクラス週3時間
これら意外にも自宅で宿題、多読など数時間やっていました。
もちろん、学校がバケーションなどの期間もあるので、一年中このペースで勉強していたわけではありませんが、とてもよく勉強したと思います。
コミュニティカレッジ
アダルトスクールに点数が超過した後もしばらく居座っていたのですが、最終的にはやめてくれと言われてしまい卒業することになりました。確かに授業自体は簡単に感じでいたのですが、チューター、カンバセーションクラス、コンピュータルームなどが使えなくなってしまったのが、とても痛かったです。
コミカレを選んだ理由
4年生の大学付属のESLとコミカレと悩んだのですが、大学付属のESLはとにかくお値段が高いのと、ワクチンの証明書をとらないといけないというのがありました。
子供を希望している我が家にとってワクチンにより妊娠のチャンスを数回逃せず。 また、一年アダルトスクールに居座り、ビザの種類がL-2であったため、コミカレでは州内学生として入学できるようになり、アダルトスクールの次のステップとして、コミカレを選択しました。
コミカレへの入学と授業内容
コミカレでは、プレースメントテストとしてAccuplacerを受けましたところ、ESLの一番上のCompositionクラスを受講できることができました。このCompositionクラスは、Associate Degree(準学士)の卒業単位として認められているものであり、4年生の大学にも単位数を減らすことなく、単位変換できるクラスでした。
ESLとクラスの名前についているので、留学生で英語ができない人などが受講するクラスだと思っていたのですが、違ったようです。
TOEFLのスコアが入学要件に満たない生徒は、4年生の大学のESLに通います。田舎で留学生が少ないので、ESLを4年生の大学とコミカレで共有しているようです。
このため、英語力が足りない生徒は、4年生の大学のESLを修了した後に、コミカレに入学してくるとのこと。コミカレは誰でも入学できる、と思っていたのですが、私の学校は違うようです。お金や妊活を理由として4年生の大学のESLに通わなかったのですが、このCompositionクラスを取得できたということは、すでに4年生の大学のESLは不要ということだったようです。私の通っていた無料のアダルトスクールのレベルが高かったのかもしれません。
このCompositionクラスの授業内容は、
・カレッジレベルのEssayの書き方
・リサーチペーパーの書き方
・文章の引用方法(カレッジレベル)やパラフレージング方法
などなどです。
詳細な内容は、教授によって変わるそうです。どの教授であってもこの3つはやるのではないでしょうか。 教科書は、リサーチペーパなどにおける引用方法がまとめられた本であり、アメリカ人向けのCompositionクラスと同じです。
コミカレのクラスメートの英語レベル
このクラスがなかなかクラスメートの英語レベルが高い!!!!!
普通のコミカレのESLクラスでは留学生が多いようですが、私が住んでいる地域は、田舎なので留学生がとても少ないです。
私を含めて15人がCompositionクラスを受講しています。
日本人は私のみ。
15人のうち、いわゆる学生ビザであるFビザで受講している留学生は4人。
Fビザの子たちと英語力を比較すると、私の英語力はあまり彼らと変わらないです。 しかし、このうち2人は現地の人と結婚しており、グリーンカードが取得できるまでの手段として留学生ビザで滞在しているとのこと。
18歳や20歳位の留学生なのにずいぶん大人っぽいなと思ったらこの2人は三十路超。
また、15人中4人はアメリカ国籍。 この4人は、全員生まれてからこれまでずっとアメリカで、義務教育をすべてアメリカで受けているんです!!
もちろん全員ヒスパニック。
"Where are you from?" の答えが
"I am Hispanic."
本人達によれば、保育園や幼稚園に入るまではスペイン語しか使っていなかったので、英語が第二外国語であることは間違いないと!!!
それ以外のクラスメートも小学生の時からアメリカ在住、中学生の時からアメリカ在住、母国で幼稚園からインターナショナルスクールで英語しか使ってないとかです。
彼らの英語のレベルとしては、普通のアメリカ人と変わらないのに、卒業単位として認められるESLのクラスを取っています。
私はこれはフェアじゃないと考えていました。ただ、宿題内容などは、アメリカ人向けのCompositionクラスと同じだそうですが、Essayやリサーチペーパーを書く際のリーディング量とのこと。
アメリカ人の友人にフェアではないんじゃないかと言うと、英語が第二言語であることに間違いないのだからよいと言われてしまいましたが・・・。
しかし、彼らがESLでないと、そもそもESLの人数が少なすぎて、クラスが維持できないことが分かってきたので、私がこのクラスを取得できるのも彼らのおかげ!!、ということで、まぁいいのかなとも思うようになってきました・・・。
コミカレのESLの感想
他の学生さんは、ほとんどがコミカレを卒業することが目的なので、授業を同じ曜日に固めて大忙しという感じです。
また、駐在妻であると、当然ですがご飯の準備などあるので、あまり友人と遊びに行くということはありません。 このためか、アダルトスクールの無料のESLに通っていた時期と比べると、駐在妻の私は、圧倒的に英語を話さなくなってしまいました。 授業のレベルとしては、ちょうどよいのですが・・・。
日本の大学とアメリカのコミカレを比較
Essayの書き方、リサーチペーパーの書き方、引用方法などは、日本でも大学時代に習いたい内容です。私の通っていた日本の大学では、宿題等において教授陣によるフォーマットの指定がなかったり、論文の書き方もたくさん読んで自分でどう書けばよいか勉強しろという感じでした。文献の引用方法なども特に教わるのではなく、他の論文をまねて書くという感じで、その他の論文の記載方法が正しいかどうかもそもそも分からない状態でした。
アメリカの方が文書の書き方、引用方法などシステム化されていて、わかりやすいように感じます。
だからといって、手取り足取り教えますという感じではないし、3回位授業を休むと、その時点でアウトになるそうなので、それなりに厳しいです。
その他
今回は、学校での勉強についてまとめてみました。これ以外にも図書館を利用して多読、コミカレで英語以外の授業を取得、ボランティアなども行っています。多読についてはまた別の記事でまとめらればと思います。
そろそろ英語の成果をTOEICや英検などでチェックしたいのですが、わたしの住んでるエリアではこれらのテストが受けられないです。受けるためには、飛行機か車で4~5時間移動しないといけないので、今の英語力がどんなものなのかわかりにくいです。
以上、ではでは。
ゆう