ゆうのブログ

アメリカの田舎で駐在妻→日々の雑記&勉強したことなど

アメリカで妊娠→流産(2回目、薬による処理→手術)

こんにちは。

ゆうです。

海外転勤に帯同してアメリカ生活3年目で2度目の妊娠と流産を経験しました。今回は、薬での処置と手術を経験しました。

また、1回目のアメリカでの妊娠と自然流産についての記事はこちらからどうぞ。

妊娠判明

前回の妊娠流産から1か月半後くらいに、新たに生理がきました。早速排卵予測器を使い排卵日を確認し始めました。1回目の妊娠の時は、6か月以上排卵予測器を使ってようやく妊娠したのに、今回は生理後すぐの排卵ですぐに妊娠に成功。ネットで調べると、2度連続流産することはまれであるとあったので、この時は、ついに子供を産めるのだと非常に喜んでいました。

診断

今回は前回の妊娠で産婦人科が決まっており、保険に変更等もなかったので、8週目に診断してもらうことができました(前回は12週目で初診断)。

今回も尿検査をしてエコー検査。

今回は前回の妊娠と違って、Sack(胎嚢)の中に赤ちゃんが見えました。

やった~!!!と夫婦で喜んでいたら、先生が黙ってしまいました。8週目にしては小さすぎるのと、本来心音が見えるはず(ピコピコ光る)なのに、全く見えない。8週目というより6週目で成長が止まってしまったようであると言われてしまいました。先生からは、「もう1週間様子を見て、その後の処置についてはその時に話しましょう。ただ、残念だけど、今回も流産だと思ってる。」と言われました。

2連続で流産することはないと思っていたので、かなり驚きました。しかし、1回目の流産の時よりもショックは小さかったです。そういうこともあるのだなという程度でして、私結構ドライというか冷たいなとも思ってしまいした。むしろ、私より夫の方がショックが大きかったように思います。

再診

前回の診察から1週間後(9週目)でしたが、やはりサイズが全く変わっておらず、一切心音が見えないと。最終的な診断を下すために、担当の先生がもう一人先生を連れてきてくれて、2人の医師で確認してくれるようにしました。しかし、その先生もやはりこれは流産だろうということで、今回も流産という診断が下りました。

そして、1回目の妊娠・流産の時と同様に、3つの選択肢から選んでほしいと言われました。

・自然流産:いつ始まるか分からない。完ぺきではなく、すべて排出されないと手術になる。

・薬による処置:薬を使用開始してから24時間以内に終わる。完ぺきではなく、すべて排出されないと手術になる。お金はかからないし、自分でできるが、自然流産よりも激しい腹痛がある。

・手術:日帰りで寝ている間に終わる。全く痛くない。きれい出せるけど、感染症のリスクや子宮内が傷つくリスクがある。

前回の流産とは異なり、今回はこの時点でまだ9週目で出血もなく、いつ自然流産が始まるかわからない。このため、先生からは薬による処置か手術をお勧めされました。今回は、まずは薬による処置を選択しました。

処方されたのは、8粒のMisoprostol(直径5から7mm程度の錠剤)。

最初の4粒は自分で下から入れてくださいと。そして、その8時間後に、残りの4粒を水で飲むようにと。最初の4粒で大体はでるはずだが、きれいに出すために再度4粒飲むのだそうです。また、自然流産の時よりも痛いはずなのでと、2種類の痛み止めが処方されました。どちらの痛み止めは強力なので、運転等は禁止。

注意点としては、出血量が酷い(大き目のパッドが1時間に2枚以上が2時間連続)とER(救急病院)に行かなければならないので、必ず旦那が家に一緒にいるときに処置しなさい。先生は、すぐに処置してほしかったようです。あまりにも間があくと、自然流産が始まる可能性もあるし、自然流産であっても出血量が酷いとERに行かなければならないためです。しかし、ちょうど夫がアメリカにおらず、私がコミカレの授業をどうしても休みたくなかったので、この診察日から1週間半ほど経ってから行うことになりました。その間に、自然流産が始まればそれはそれでラッキーかなと思っていました…。この日は、処置後の再診の予約をして終了。

薬による処置

指で自分で錠剤を入れろと言われてもいまいち勝手がよくわからず、インターネットで「How to Insert the Misoprostol」と検索すると、

・膀胱を空にする

・手を洗う

・可能な限り、錠剤をVaginaの奥に押し込む。

・錠剤を挿入後は30分横になる

とあったので、それに従うことにしました。

コミカレの授業が15時で終了。慌てて帰宅し、出血に備えて、事前に大量に購入しておいた大きな生理用パッドをいつでも出せるようにし、布団にタオルを数枚敷くなど、入念に準備しました。夫には17時に仕事を終えて帰ってきてもらうことにしていましたが、出血が始まるのは薬挿入後しばらくしてからということなので、夫が帰宅する前に薬の挿入を開始することにしました。

・17時

なるべく水を飲まず、おトイレに行き、膀胱を空にします。そして、手を洗い、自分で指で4錠押し込みます。初めの3錠は上手く入ったのですが、最後の1錠が上手く入らずなかなか苦労しました。そして、そのまま時計を見ながら横たわりずっと出血が始まるのを待機。途中夫が帰宅。

・19時半(1時間半経過)

違和感があったので確認してみると、錠剤の一つが出てきてしまいました。。。すでに一部とけていましたが、なんとか再度押し込みます。

・20時頃(2時間経過)

出血が始まる感じがし、トイレに行ってみると、パッドに血が着き始めていました。

・20時半(2時間半経過)

腹痛等はほとんどないけれど、血の量がどんどん増えてきました。

・21時(3時間経過)

ついにレバー状の血が出てきました。僅かに腹痛を感じたので、念のため処方された痛み止めを飲みました。

・23時半(5時間半経過)

生理パッドをチェックすると、半液状のものが大量に出ていました。痛み止めがよく効いていたのか、自然流産した時よりも半液状のものがが出てくる時の感覚がなく、気が付いたらパッドに…という感じでした。

・0時半(6時間半経過)

腹痛になることを想定して食事を減らしていたため、お腹が空きまくり…。深夜にも関わらず、パンをムシャムシャと食べてしまいました・・・。

・3時(10時間経過)

本当は最初の薬の挿入から8時間後(夜中の1時)に、4つ錠剤を水で飲まなければいけなかったのですが、爆睡してしまい全く起きれず2時間遅れで遅れて服用しました。この時点での出血量は生理3日目程度でした。そして、そのまま再度爆睡。

・10時

朝目覚めると、すでに出血がおさまっていました。

この時点で、1回目の自然流産の時よりもはるかに排出されたものの量が少なく、痛み止めを1錠しか飲まななくても平気なほど腹痛がほとんどなかったので、何となく今回の薬による処置ではすべて排出されなかったような気がしました。

また、その後の数日間は、うまく排出されなかったためか、突然出血量が増えたり、液状のものが突然排出されるなど、不安定な状態が続いていたため、大きめのパッドを常に装着していました。

薬による処置後の診察

薬による処置から6日後に診察し、再度エコー検査を行うと、組織がかなり残っていると。悪い予感はあたりました。

しかし、少し勘違いしていたのですが、自然流産の時にはSack(胎嚢)のようなものが排出されたのですが、薬による処置の場合、Sack(胎嚢)は見えないそうで、なんというかぐちゃくちゃな液状のものだけがでてくるということでした。Sack(胎嚢)がないと、ずっと騒いでいたのですが、そもそもSack(胎嚢)は見えないので、エコーでチェックしてみない上手く排出されたかどうかはわからないということでした。

そして、完全に排出されなかったため、次のステップに。つまり、手術をしなければならないと。この日は水曜日でしたが、金曜日か翌週の月曜日にすぐに手術をしなければならないと言われました。そして、アメリカは車社会なので、車がないと帰れませんし、危ないので、先生には夫が必ず付き添うこと!!と言われました。

早速夫に連絡すると、夫は「金曜日がいいな~」とか呑気なことを言っていました・・・。「あなたの意見は通らないよ!!先生が金曜日と言ったら金曜日!!月曜日といったら月曜日!!」と伝えると、夫は、「先生がそういうならそうします」ということで、有休をとってもらうことに。

翌日産婦人科の手術のコーディネーターから手術が可能な病院の手術室の予約が金曜日に取れたので、手術前日のインストラクションを説明され、地図を取りに行きました。

手術前

食事をとらないこと。痛み止め等を飲まないこと。前日は9時以降食事も水分も一切とらないこと。日本・アメリカ通して人生で初めて手術であったため、かなりびびっていました。

手術当日

夫には終日有休をとってもらいました。手術開始は11時でしたが、一時間半前の9時半に来るようにと指示がありました。病院の敷地内には9時前に着いていたのですが、病院が広すぎて、迷子に・・・。手術室の棟は地図で分かるのですが、道が閉鎖されていたりと厄介。さらに、インストラクションには手術の受付に行けとしか言われていなかったのですが、手術の受付が同じ棟内で複数あり、こっちじゃなくてあっちだよと行ったり来たり。結局9時半にぴったりに受付に到着。

受付

早速、問診票を書くように言われます。ここ1週間以内でサプリを含めて飲んだ薬を全部書くようになっていたのですが、私は、アレルギーやサプリメントのリストは持っていたのですが、、Misprosalの名前などすっかり忘れてしまい慌ててネットでチェック。薬のリストは必ず持って行った方がよいです。

つぎに、お金と保険の受付に案内されました。

保険、SSN、夫の勤務先、宗教などを聞かれました。そこで、なんと、ファシリティーの利用料をクレジットか小切手でその場で払えと!!これが約$800。この場で払わないと今日の手術はできませんと言われてしまいます。すぐさま支払いましたが結構驚きました。

また、このファシリティーの利用料とは別に手術担当医からの請求書、麻酔科医からの請求書がそれぞれ届くそうな。

注意)この利用料は保険によって異なるので、この額は私の保険ではこうだったということです。ちなみにこの$800はファシリティーの利用料から保険が引かれた後の自己支払い分のみの値段です。

また、宗教については、Shintoizm(神道)と言ったら、登録にないと言われてしまったので、Buddhism(仏教)と伝えました。宗教を聞いたのに回答がかなり適当なため、驚かれてしまいました。

手術前の準備と手術

手術のためにまず服を着替えました。その後、感染症を予防するために、歯を磨いて口の中を消毒したり、歯の粘膜をiodine(ヨウ素)で消毒しました。

血液検査用に血液を抜かれると、水分が取れないため、点滴を入れられました。その後、別の看護師さんが来て、ダブルチェックのために別の人が血液検査をしなければいけないといいい、再度血液を抜かれました。

毎回毎回看護師が来るたびに、名前と何の手術を受けるか言わされるので、かなり慎重だなと思いました。

そんなこんなしていると、もう10時半。あと、30分で手術だ。心配だな~などと思っていたのですが、気が付いたら11時。時間はどんどん経っても誰も来ず…。12時になって産婦人科の先生がようやく来て、手術室が遅れてるから手術がまだ開始できないと教えられました。

どんどん緊張の糸が切れて、眠くなってきた頃に、産婦人科の先生、麻酔科の先生が書類にサインしにやってくるなどし、結局手術が開始されたのが、13時過ぎ。

麻酔科医の先生に注射を打たれて、ガーと手術室に運ばれて、少し脚広げてね~と言われてから気が付いたらもうリカバリールームのベッドに寝ていました。眼鏡がなかったのでよくわからなかったのですが、気がついたら15時過ぎていました。

はっきりと目が覚めた頃に、看護師さんが夫を呼んできてくれました。夫によると、私が手術室に入って30分位で先生が夫の元に来て、手術は何の問題もなく無事に終了したと伝えて去っていったそうです。

トイレに行って、おしっこを出すまでは帰ってはいけないと言われていたので、意識がはっきりし始めてからトイレに連れて行ってもらい、そこで着替えもすべてもってきてくれまして、トイレで着替えました。

着替え終了後は、看護師から処方箋を2種類分もらいリカバリールームから去りました。

処方箋

その日の夜から飲まなければいけない薬が処方されたので、早速病院内にあるCVSに行ったのですが、処方された1種類がうちのエリアのCVSにはないと!!CVSよりも規模の大きいWalgreenかWalmartに行ってくださいと。薬剤師の受付の意見を無視して、いつも利用してるSafewayにまず行ったのですが、そこにも結局なく、結局Walgreenへ行きました。

Walgreenでは、その薬はあるけど、他所にあるから持ってくるので、1時間後位に再度ピックしに行きました。手術後だというのになかなかあちこち動いたため、どんどん疲労が…。

Walgreenで薬を受け取るときに、薬剤師から「今日出産したのか?」と聞かれたので少し驚きましした。出産だったらこんなとこにいない…と思ったのですが、流産である旨聞かれると、「Sorry」と言われて気まずい雰囲気に。

結局薬を探し回ったりなどなどして、自宅に帰ったのは19時過ぎ。なかなか時間がかかってしまいました。

手術後の出血と次の生理

手術した日から2週間後に再診。先生からは、薬の処置した日から1か月~1か月半位でつぎの生理が来ると言われました。そして、すぐに妊娠を希望する場合、その生理を見たら、トライしてよいと。

出血は、手術から1週間から2週間でおさまると言われていましたが、手術から再診のころには出血が止まらず。しかし、再診の数日後、手術から2週間半位でようやく出血が止まりました。手術の前にも薬で処置して結構出血して、その後手術で出血したので、Prenatal Supplement(鉄Fe 20mg含有)を継続して飲んでいましたが、さすがにこのころは貧血でふらふらしていました。

また、生理は、先生に言われたような薬の処置した日から1か月半では来ず、最終的に1か月+23日で来ました。

長々と書いてしまいましたが、誰かの役に立てば幸いです。